はじめて働いた職場は、富士山のふもとの自衛隊病院。毎朝6時の点呼からはじまり、仕事の前にマラソン、ラジオ体操、国旗敬礼をしていました。さすがに鉄砲は打ったことがないけど、戦車には乗ったことがあるんですよ(笑)。
新人時代の失敗エピソードは、ガラス製の水銀体温計を消毒して水洗いしたあとに、「早く乾燥するかな~」と湯通しをしてしまい、水銀が膨張して、15本ぐらいの体温計を割ってしまったこと。無知は危険だ!と、痛感した思い出です。
この病院に入職した理由は、育児のために自宅の近所で働きたかったから。精神科で働いたことはなかったのですが、認知症の高齢者の患者様が多いと聞いていたので、高齢者看護に携わる感覚で入職したんですよね。でも、いつの間にか精神科にハマッてしまって…今では精神科看護が大好きです!
よく、「新卒で精神科は大変そう…」と懸念されてしまうのですが、決して心だけを見るわけではなく、いつでも心と身体はセット。点滴も採血も行いますし、内科的疾患も深く学ぶので、看護師としての土台を固めることができますよ。
私が「精神科って辛い」と感じる時を正直に話すと、患者様が自ら命を絶ってしまう時。でも精神科の看護師は、そのような最悪の事態を防ぐために、常に鋭い観察力をもち、相手の細かな部分に気付く感性に長けているんです。だから当院には、相手の気持ちがよくわかり、仲間を思いやるスタッフが多いんだと思います。
一年目は、嫌なこと、辛いことがたくさんあります。「求められること」と「自分が今できること」に差があるため、人と比べて焦ったり、できないことを思い悩む新人さんを多く見てきました。でも、そんな時に支えてくれる仲間がここにはいるから、きっと乗り越えられるはず。
知識が増えると、今まで見えなかった新しい発見に気付き、看護がとても楽しくなりますよ。
5歳と3歳の孫と遊ぶ時間が一番の癒しです。新型コロナの流行以降は自宅でのんびり過ごす休日が増え、読書をしたり、アニメや映画を観たりしているほか、K-POPアイドルグループにはまって音楽も楽しんでいます♪
ポジティブ。
結果が想像しにくい時は「まず、やってみる」タイプ。
患者様にも働く仲間にも相手を尊重する態度を忘れずに、コミュニケーションを大切にして欲しい。毎日少しの時間でも声をかけることで、気持ちはちゃんと相手に伝わっていくものです。