未来の職場リサーチ
先輩:准看護師さん (入職9年目) | 社会人経験を経て准看護師に。 新卒入職、ストレスケア病棟勤務。 |
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職場の皆さんに感謝。
はい。工場や広告代理店など、いろいろな職種を経験しました。ただ、完治の難しい持病を抱えており、通院や自己管理が必要なため、どの職業も両立が難しかったんです。だから「病気への理解がある医療職なら」と、28歳で准看護学校に進学したんですよ。
持病に対する十分な理解が得られたからです。私の場合、まずそのハードルを超えなければならないので、「自分の事情を理解してくれる仲間がいたこと」が一番の決め手になりました。
はい。いくつかの病院で面接を受けたのですが、当院の看護部長が一番理解を示してくれたんです。当時の私は経験ゼロの新卒でしたから、教育面も合わせてしっかりサポートしてくださると言ってくださいました。
ええ。奥が深い分野ですし、男性看護師も多く活躍していると聞いて、挑戦してみたいと思いました。当院は新卒の採用人数が少ないので、すごく丁寧に指導をしてもらえますよ。
医療的な知識・技術も求められます。
確かに卒後1年目は、一般病院を選ぶ方が多いですよね。でも、精神科に興味があって深めていきたいのなら、ぜひチャレンジして欲しいです。悩みの種は何ですか?
それは大丈夫。基礎看護技術はしっかり教えてもらえますよ。現場でのOJTだけではなくて、医療処置を学ぶ勉強会も開催されています。患者様の一番の困りごとは精神疾患でも、胃ろうの方、CV管理が必要な方、糖尿病の方などもいらっしゃるので、採血、点滴、吸引などを含めて、医療的な処置はしっかり求められますから。
はい。特に高齢化社会においては、精神疾患の患者様にも高齢者が増え、精神疾患以外の病気を抱えていらっしゃる方が多くなっていますから、以前にも増して医療的な知識・技術が求められ、それに応えるための教育・指導を当院では丁寧に行っているんです。
2Fと3Fは「閉鎖病棟」で、急性期の症状が重い方が入院されています。4Fは「介護病棟」で、高齢で長期入院が必要な方が中心。5Fは「開放病棟」で、社会復帰を目指す方が中心。そして、私が働く6Fは「ストレスケア病棟」と言って、日常のストレスから離れ、少しだけお休みをする方のための病棟です。
精神科医療の魅力です。
そうですね。症状が落ち着くと閉鎖病棟から開放病棟へ転棟することがありますし、在宅復帰が多い「ストレスケア病棟」では、退院支援にも積極的です。高齢者の多い病棟は、身体介助や看取りケアに入ることも多いそうです。
特定の患者様ではありませんが、看護師がじっくり向き合うことで、不穏な状態が落ち着いていく方を何人も見てきました。当院では、「患者様が満足されるまでベッドサイドで向き合う」という意識が根付いていて、1人の方と30分ほど話をすることも珍しくないんですよ。
そうですね。精神疾患を抱える患者様は、人とのコミュニケーションが治療になることもあるので、向き合う時間をとても大切にしています。精神看護の魅力は、看護師の人間力で症状を変えていけるところだと感じています。
長く安心して働ける環境が整っています。
休息がしっかり取れるところですね。私は疲れが溜まると持病が悪化してしまうのですが、毎日ほぼ定時で上がれ、休日もしっかり取れるので、ストレスなく働けています。先日、手術を受けたのですが、その時もシフトを調整していただけました。
はい。職場の仲間はみんな私の身体のことを理解してくれているので、ここで定年まで働けたらいいなと思っています。子育て中の方や、家族の介護をしている方なども多く、それぞれの事情に合わせて「時短勤務」「日勤常勤」などの勤務形態を提案してもらえます。
そうなんです。精神科病院は閉鎖的で暗いイメージをお持ちかもしれませんが、当院はスタッフが明るいので、病棟にも活気があります。院内もキレイで開放的ですし、問題行動が見られる患者様の安全対策にもしっかり取り組んでいます。
はい。閉鎖病棟は、約半数が男性看護師ですし、CVPP(包括的暴力防止プログラム)にも積極的に取り組んでいます。いろいろな部分で安心して働ける環境が整っているので、精神科に興味をお持ちの方は一度見学に来て欲しいです。
未来の私はきっと…♪
未来のための教訓 | ● 精神科病院でも、基礎看護技術はしっかり身に付く ● 精神科看護では、患者様と向き合う時間を大切にしよう |
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