大切にできる社会人を目指して欲しい。
私の母親も看護師をしていて、幼い頃から、仕事を楽しむ母の背中を見て育ちました。子育て中もバリバリ働く母でしたが、家族の時間も大切にしてくれましたし、自分の趣味も思いっきり楽しんでいて、「やりたいことをやっている女性」という輝きがありました。母のような生き方に憧れて看護師になったものの、新人時代は、夜勤時の睡魔との闘いが辛かったです。夜勤を終えた朝の申し送りの最中に、一瞬眠ってしまったことも…(苦笑)。3交替制の大学病院だったので、日勤を終えて準夜勤に入るシフトの日は、体力に自信があった私でも大変でした。
2人目の子どもを授かって大学病院を退職し、当院で職場復帰したことです。前の職場で、仕事と子育てを両立する大変さを身に染みて感じたので、最初はパートとして働き始めました。でも、看護部には子育て中の先輩がたくさんいて、職場も働くママを応援する雰囲気があり、こんな職場もあるんだ~!と、カルチャーショックを受けましたね。だから、安心して常勤になり、主任という役職も引き受け、3人目の子どもを出産した後は、師長代理を任されています。当院に出会ったことで、自分の母親のように、仕事も、家族も、自分の時間も大切にできる生活を送れるようになったんです。
将来を見据えて、「どんなバランスで働きたいか」を考えることは、とても大切だと思います。20~30代にかけては、結婚・出産・子育てなど、さまざまなライフイベントが訪れるタイミング。人によっては、「家庭がなければ、もっと働けるのに」と感じる時もあるかもしれません。でも、家族の笑顔や子どもの成長が仕事の励みになっているはず。そして、仕事があるから、大切な家族を支えられている。だから私は、仕事も家族も同じくらい大切できる今の職場に、とても満足しています。欲を言えば、もっと自分の時間は欲しいですけどね(笑)。