看護学校卒業後は大きな医療法人グループの病院で3年働いたのですが、グループの外にも視野を広げたいなぁと思いまして…。で、どうせ転職するなら、前の病院とは違う環境で仕事がしてみたかったんです。
たしかに安定感はありますね。でも大きな組織の場合、グループの中で経営が赤字の病院があっても、黒字の病院がカバーすればいいという考えをしがちなんです。でもうちは組織が小さいから、看護師にも経営者意識があって、物品管理がすごく徹底されていたり、無駄を省いた効率的な仕事をしていたり、一人ひとりが病院のことを考えているなぁと思いました。
そうですね。今だから言えますが、実は私、自分に合わなければスグにここを辞めるつもりで入職したんです(笑)。でも、小さな組織の方が性に合っているようで、あっという間に3年も経ってしまいましたけど。
う~ん…、一概には言えませんが、自ら学ぶ姿勢がない人は、ここでは成長できないと思います。大きな病院では、授業のような「受け身の教育」が多いのですが、ここでは能動的に学ぶ姿勢が必要。だから私は、すごいな~と思う先輩に自分から聞きに行ったり、師長に「○○の研修に参加させてください」とお願いしたり、自分で動き回っています。
そう思います。もちろん院内研修は月1~2回開催されるのですが、うちはママさん看護師が多いので強制的に参加させられることはないんです。職員それぞれのライフスタイルがあるので、ママさんは育児中心ですが、新人は勉強が中心だし、中堅になると育てる側の姿勢を学んで、ベテランは管理職としての姿勢を学んでいます。
そうなんです。看護部長がすごく教育熱心なので、師長や主任に昇格した方には必ず管理職教育を受けるように勧めています。
はい。去年、病棟の師長に推薦していただいて臨床指導者研修に参加しました。実はそれまで、教えることに苦手意識を持っていたのですが、その研修ですごく良い刺激を受けて、今は教えることが大好きになったんですよ!
相手を絶対に否定しないで、「必ず成長する」と信じて接するようにしています。あと、習得するまでにかかる時間は人それぞれなので、プレッシャーをかけないようにしていますね。
ええ。これは看護部長の4年越しの努力を経て、やっと実現した快挙なんです!部長は、臨床指導者ゼロの状態から4年間かけてコツコツ研修に派遣して、各病棟に2名ずつ臨床指導者が配置されている状態にしてくれました。
変わりましたね。私の場合、よく周りから「新人を教えているんだけど、こういう時はどうしたらいいの?」と、相談を持ちかけられます。新人さんはもちろん大変だし苦労すると思うけど、教える側も責任があるし、いろいろ思い悩むんですよね。
プリセプターは付きますが、プリセプターだけが新人に関わるのではなく、プリセプターと病棟全体のスタッフが連携して指導をしていますよ。
その通り!プリセプターには大体3年目の先輩がつくのですが、その時期はちょうどリーダー業務の開始時期と重なってしまうので、かなり負担が大きいんです。私も今年は3年目でリーダー業務を覚え始めたのですが、最初の頃はいっぱいいっぱいでしたよ(笑)。
些細なことでも「ありがとう」とか、「助かったよ」とか、感謝の言葉を伝えるようにしています。そうしないと、病棟の雰囲気が悪くなってしまうから。
そうなんです。新人さんは特に、忙しそうな先輩に声をかけづらいでしょう?だから私は、そういう雰囲気を絶対作りたくないんです。新人さんに、「しんどい…」じゃなくて「頑張ろう」と思ってもらえるように接していきたいですね。
夜勤明けは、だいたいホットヨガ教室で自分の身体をメンテナンスしてから帰りますね。夜勤中は冷えるしむくむし、そのまま帰っても熟睡できないことが多いんです。あとは、病棟の仲間と飲みに行くこともよくあります。
ええ。だから、みんなで美味しい居酒屋の情報交換をしていて、新店ができると必ずチェックしています(笑)。うちの病院に入職したら、いろいろなお店に連れていきますよ~!